2008年秋・冬 スペインへの旅 12/01 [スペイン]
2008年12月1日(月)
朝、8時起床、そして朝食。パンとオレンジジュースとコーヒー。
9時過ぎにラウルが迎えにきてくれ、今日は私も見たことのないアストゥリアに向かい出発です。片道約1.5時間と聞いていますがたぶんもっとかかるでしょう。
アストゥリアはイベリア半島北部に位置し、別名グリーン・スペインと呼ばれる地域なのです。国内の他地域と接する南部境界はカンタブリア山脈があり、またビコス・デ・エウロパ山系では、自然のままのダイナミックな風景が楽しめます。
アストゥリアに向かう途中、真横にスキー場がありました。もちろんリフトが動いていて雪もばっちりの状態でした。これを見ただけで風邪がさらに悪化しました。
じつはアストゥリアにボデガがあるなんて知りませんでした。畑も聞くところによるとアストゥリアに50haぐらいしかないとラウルが言っていました。ここアストゥリアは北にあるため、とてもエレガントなワインができるため、どうしてもここでワインを造りたかったそうです。こんな場所でワインを造りたいと思うなんてラウルってやっぱり変わってるわ・笑!
結局3時間以上かかってついたボデガは大変小さなボデガでした。
その名は "OBANCA" 。 いや~、遠かったぁ~。
熱もあり、ちょっともうろうとしていてあまりお話を聞くことができませんでした。本当に遠くまでやってきたのに残念。改めてサンプルを送ってもらうことになりました。 目印はルノーの可愛い車です。
近くの畑を見学させていただいたのですが、急斜面の畑にかなり樹齢の高そうな葡萄樹が植えられていました。ラウルは斜面の畑とこう樹齢の葡萄樹が大好きなようです。この北の地、アストゥリアでラウル・ペレスがどんなワインを醸すのかとても楽しみです。
40分ほどお邪魔させていただき、またビエルソに向かって出発です。帰りの3時間はかなり具合が悪く、ほとんど爆睡状態の私、ラウル、運転してもらっているのにごめんね。
町で軽く昼食を済ませ、ラウルの本拠地ウルトレイアに行きました。今年の5月に訪ねたので半年ぶりです。
ここに来ると本当におもしろいです。
前回、リカルド・ペレス・アルバロと共同で造っていた白ワインはどうやらラウルが販売することになったようです。今回もまたテイスティングしましたが楽しみな1本になりそうです。ウルトレイア・サン・ジャック2008もとても素晴らしかったが、ウルトレイア・デ・バルトゥイエ2007は格の違いをしっかりと見せてくれました。
スペインに来て、ラウルは凄い奴だとは理解していましたが、こんなに凄い奴だとは知りませんでした。今回ワインの仕事に何らかの形で携わっている人々はたぶん100%、ラウル・ペレすのことを知っているかのようでした。こんな凄い奴のワインを買える喜び、本当に感謝しています。ラウルにあった人間すべてがラウルのワインをほしがる理由が本当によくわかります。
個人用のゲヴェルツトラミネールやモスカテルなど激うまのワインも飲ませてもらいましたが、このワインは売るつもりはないみたいです。でも『ボトリングしたらハルヒコに送るから』と笑顔で言ってくれました。
今回、初めて行ったのですが、別の場所にも設備を借りていて、なんとそこではピノ・ノワールを実験で造っていました。
ピノ・ノワールも商品となる頃にはきっと素晴らしいワインとしてリリースされるのでしょうな。是非是非、楽しんでみたいものです。
その後、レオンの "Bodegas MARGON" を訪問。 このボデガでラウルの名品、 "Rera Avis" が造られます。今年の7月、ラウル来日時に彼持参の "Rera Avis" を飲みましたが素晴らしい味わいでした。
かなり遅い時間にお邪魔してしまいましたが、笑顔で接してくださったボデガの皆様、本当にありがとうございました。
ちなみにこの樽に "Rera Avis" は眠っています。 "Rera Avis" は来年日本に初上陸です!
さあ、7月にラウルと一緒に来日したエバが待つマドリッドに向かって出発です。今晩宿泊のホテルは "Hotel MUSA MONCLOA" に宿泊。
荷物を置いてすぐにエバの待つもマドリッドでもいろいろなワインがあることで有名なワインバー "LAREDO" へ。
店に着くとエバがすでに着ていて、まずはラウルお得意のシャンパンで乾杯。いったい今宵のシャンパンは何だと思いますか? 今宵は私が今一生懸命販売している "エグリ・ウーリエのエクストラ・ブリュット・V.P." でした。 "LAREDO" の店長が一生懸命、私にこのシャンパンの素晴らしさを教えてくれていたのですが、ラウルがハルヒコは日本でエグリ・ウーリエをたくさん売っている人間だからその必要ないと笑顔で話をしていました。
ここのバル、お料理も美味しかったです。ワインはラウルが貴重な "A TRAVE" の白や新しいウルトレイア白などいろいろ持ち込んで飲んだのですが、店長やスタッフもうれしそうにラウルの新しいワインを飲み感想を述べていました。ここでもラウルって人気者なんだなぁとまた改めて実感しました。
途中からワイン業界の人らしき方(写真真ん中)が合流。その人はブルゴーニュワインではマドリッドでもかなり知っているという人物だそうで、それからしばらくマドリッドでブルゴーニュの話をしました。彼もヴォギュエが大好きで『先月、1969年のボンヌ・マールを飲んだよ』と話すと目をうっとりさせ、どんな感じだったとうれしそうに聞いてきました。ワインって本当に世界共通なのですね。
楽しい時間はすぐに過ぎちゃいますね。風邪をひいていることもしばし忘れ、大いに楽しんでしまいました。それにしてもどこに行っても引っ張りだこのラウル・ペレス、僕が知っている以上の醸造家なんだと改めて感じました。ラウルのワインを購入できる喜び、本当にうれしく思います。
夜中も回ったのでそろそろお開き。ラウルにホテルに送ってもらい就寝。今日も前半は大変でしたがそれでも楽しい一日となりました。
スペイン3日目、今日出会えた皆様に感謝!
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