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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/29) [出来事]


2010/05/29

00000001.jpg昨日からの宿泊ホテル、Hotel Cal Llop。ここで2泊します。ここでの部屋はシャワー室はむき出しで部屋も小さい最上階の部屋を選択。選んだ理由はバルコニーが広く、そこからの眺めが最高なのです。まぁ、部屋はシャワーを浴びて寝るだけですからね。今回の旅は18日間の長丁場なので連泊するホテルでは必ず洗濯をしなければなりません。朝早くおき、まずはシャワーを浴びながらの洗濯。写真の眺め抜群のバルコニーが洗濯物だらけになりました・笑。洗濯物を干し、バルコニーの椅子でちょっと休憩、そして朝食。今日は最近話題のトリオ・インフェルナル(地獄の3人)と大好きなアコースティック・セラーに訪問です。どうです、このバルコニー、素敵でしょ。景色も素晴らしいのです。
目の前にはプリオラートで最も有名な醸造家のひとり、アルバロ・パラシオスのボデガがよく見えました。


朝食を済ませ、一息ついているとトリオ・インフェルナルのペップが迎えに来てくれました。ペップは今年の3月に行われたフーデックスで以前からお声がけをいただいているアルマンサの "Bodegas Almanseñas" の醸造チームの一人で、フーデックスで意気投合し、いろいろ話をしているときにプリオラートでもトリオ・インフェルナルの仕事をしているからぜひ来て欲しいと言われ、今回お邪魔することになりました。ペップはビニョ・ベルデのマルシアルやメントリダのヒメネス・ランディたちとも大の仲良しと聞き、なんだか嬉しくなっちゃいました。

trio.jpgトリオ・インフェルナルはフランスの醸造家3人がプリオラートという素晴らしい土地に感動し、ワイン造りを開始したボデガなのです。
★Laurent Combier (Combier, Crozes Hermitage)
★Peter Fisher (Chateau Revelette, Aix en Provence)
Jean-Michel Gerin (Domaine Gerin, Cote-Roite)
で、ペップはこのボデガの管理を依頼されている醸造家なのです。トリオ・インフェルナル(地獄の3人)はそんなフランス人醸造家がプリオラートでその抜群の酒質で恐れられるようになることを願いつけた名前なのです。


車で数分移動。車を止めたところはなんとテロワール・アル・リミットの真ん前・笑。そこでペップのビジネスパートナーのパトリと合流。早速畑を見に、さらに山に登り出発しました。もうこの頃にはまた山の中に連れて行かれることは承知していましたがトリオ・インフェルナルの畑も尋常なところではありませんでした。

DSC01118.JPG

 

 

 

 

 

 

 


写真ではわかりづらいですが半端じゃない斜度です。

00000001.jpg畑作業や収穫など本当に命がけだと思います。私の敬愛する醸造家はこういう畑だからこそ美味しいワインができるんだと言います。消費者にはなかなか見えませんが素晴らしいワインには醸造家の汗と努力が山のように入っているのです。
途中ペップから土壌についてレクチャーを。ごめ~ん、内容を忘れちゃったぁ。

ペップもパトリも本当に良い奴です。なんでこんなに良い奴ばかりに恵まれているのだろうと神に感謝したい気持ちです。

畑で葡萄樹の樹齢やクローン、台木の話などいろいろ聞くことができとても楽しかった。トリオ・インフェルナルのワインも空輸サンプルを日本で数人のワイン専門家と飲みましたが非常に美味しいワインなのです。ワイナートの元主筆の田中克幸氏も大絶賛していたっけなー。


DSC01148.JPGそしてボデガへ。なんとトリオ・インフェルナルのボデガはテロワール・アル・リミットの裏にありました・笑。でも現在新たなボデガを建設中、そちらも見学させてもらいました。ここも質素なボデガですがワインは本当に素晴らしいのです。つくり手の情熱、それを本当に感じる今回のスペイン旅行です。

ここではステンレスタンクからと樽からのテイスティング。次ヴィンテージもたぶん素晴らしいワインとなることでしょう。フェレール・ボベ、テロワール・アル・リミット、そしてこのトリオ・インフェルナルを飲み、プリオラートが新たなるページを開こうとしていることがよくわかります。
本当に注目すべきワイン産地だとつくづく感じました。


DSC01187.JPG昼ご飯を食べに行こうとペップ。小さな村のレストランへ。店内はかなり格好良くいろいろなプリオラートのワインが飾られていました。かなり入手困難なワインもたくさんありましたねぇ。どうやら醸造家たちの人気レストランのようで料理もとても美味しかった。いろいろの話の中からパトリはセラー・エスペルトのアナの醸造学校時代の同級生で特に仲良かったメンバーで、セラー・エスペルトでも仕事をしていたことを聞きました。なんか世間って広いようで狭いのかなぁ。

ワインはボデガス・アルマンセニャスのワインも含め6人で13本も飲みました。ランチなのに・・・・・まぁ、これだけ飲めると言うことはワインが美味しい証拠ですよね。でも、シエスタしたーーーーーい。

もう、お腹いっぱい、料理もワインも最高でした。帰りがけにお店のマダムとペップとパトリと記念撮影・パチリ 笑。


あ~酔っぱらいだぁ。アコースティック・セラーのアルベルトに迎えに来る時間を2時間ほど遅らせてもらいました。ホテルに戻り ちょっとシエスタ。

00000001.jpgシエスタ後、少し日差しが和らいだ4時ぐらいにアルベルト・ジャネが向かいに来てくれ、D.O.モンサンに移動。まずは畑を見に行きました。アコースティック・セラーのオーナーのアルベルト・ジャネはペネデスの名門 "Bodegas Jane Ventura" の次男、長男が跡を継ぎアルベルトはアコースティック・セラーを立ち上げ独立し、現在、より素晴らしいワイン造りを目指しがんばっています。

昨年5月に行われたスペイン最大のワイン見本市、フェナビン2009でセラー・エスペルトの輸出マネージャーのラムンチョに紹介してもらったボデガで会終了後、シウダー・レアルの街中のバルで一緒に飲み仲良くなりました。

D.O.モンサンにある畑を見に行きました。モンサンはプリオラートに比べると凄い急斜面とはなく久しぶりに車に乗っていても安心できる場所でした。


以前、『なぜ、カベルネ・ソーヴィニヨンとか、シャルドネとかといった国際品種を植えないのか?』と尋ねたことがあるのですがアルベルトは、『その土地を大事にしたい、その土地に育まれてきた葡萄を使い本当のD.O.モンサンのワインをつくりたい。美味しいだけじゃダメなんだ』と私に話をしてくれたことがあります。本当の芯のしっかりした若手醸造家の一人でしょう。この一、二年、世界中から注目されている『スペインの新潮流』 といわれる若手醸造家の一人として注目されている人物なのです。

DSC01222.JPGいくつかの畑をまわり、樹齢80年、樹齢百年を超える葡萄樹などを見学、その後ボデガへ。アコースティック・セラーのボデガも小さなボデガです。アルベルト曰く『ボデガはワイン造りに必要な設備があればいい。もし資金があるならそれは畑に使う』と。一番大切なのは畑であり、そこからつくられる葡萄であるとアルベルトは強調していました。

で、樽熟庫でテイスティング。2009年のアコースティック・ブランコも素晴らしいできばえ。これ、好きなんだよなぁ。赤の2008年も素晴らしい出来映えです。

上級キュヴェのブラオとアウディトリは非常に興味深いワインで、ぜひレストランで温度やグラスを変えテイスティングしてみたいとリクエスト。このワイン、もっともっと絶対に美味しく飲むことができると確信したので。

でも、アルベルトのワインもどれも本当に素晴らしいです。

 

夜もふけてきたので食事に行こうと。ファルセットの町中にある有名店の "セリェール デル アスピック" での4年ブリのディナーです。店内に入り驚いたのはショーウィンドウやワインセラーのワインが4年間とはぜんぜん違っていたこと。これにはちょっと驚きました。フェレール・ボベ、テロワール・アル・リミット、トリオ・インフェルナル、ポルタル・デル・プリオラートなどのワインがその多くを占めていました。数年前の人気ワインたち、本当にセラー内には少ししかありませんでした。ここでもプリオラートの変化をとても感じました。

00000001.jpg"セリェール デル アスピック" の美味しい料理にアコースティック・セラーの美味しいワインたち、幸せです。ソムリエの方にブラオとアウディトリの温度を14度ぐらいに下げてもらい、ブルゴーニュ用のグラスでのサービスをお願いしました。はい、どちらともドンピシャリの味わいでした。ブラオは一番最初に飲んだワインがとても固い印象を受けたとアルベルトに話をすると、では飲んでみようと店のワインをオーダー、いま、最高に旨い です。ちょっと驚きました。

アコースティック・セラーもまた、将来、絶対にますます美味しくなるワインでしょう。本当に縁あって知り合ったボデガの素晴らしさに我ながら驚いちゃいます。

ワインラヴァーの皆様が僕と同じ経験をしたならば、きっと全ての皆さんがスペインワインの大ファンになることは間違えないでしょう。本当に素晴らしい経験をさせてもらっていることを神に感謝しております。

"セリェール デル アスピック" の前で記念撮影。アルベルト、でかすぎ!


"セリェール デル アスピック" の美味しい食事とアコースティック・セラーの美味しいワイン。幸せですねぇ。でもあっという間に24時をまわり、終宴。楽しい楽しい時間でした。

アルベルトにホテルまで送ってもらい、再会を約束し、別れました。
ホテルのレストランでつまみを少しつくってもらいラウル・ペレスからもらったウルトレイア・デ・バルトゥイエ2007を飲みました。はい、ロバート・パーカー氏主宰のザ・ワイン・アドヴォケイトで昨年スペインで最も高い99ポイントの評価を受けたワインです。

う~ん、やっぱり凄いですねぇ。プリオラートに入り、これだけ凄いワインを飲んでいるのにその輝きは少しも衰えていません。なんか本当に凄いつくり手に囲まれているんだとまたまた実感しました。

みんな、ありがとねー。。。。

洗濯物を取り込み、夜のバルコニーで少し涼み、就寝しました。

明日はスペインを代表する建築家であり二つのボデガのオーナーであるアルフレード・アリーバスさんとプリオラートのグル(教祖)、ルネ・バルビエさんを訪問です。


 


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