2011年5月5日 スペイン旅行 [スペイン]
今日も朝からペドロが迎えに来てくれD.O.リベイラ・サクラへ。途中明日訪問するD.O.ビノス・デ・マドリッドのベルナベレバのマルクも合流。朝5時起きして来てくれました、感謝。
宿泊したパラドール
車で数十分、リベイラ・サクラに到着。まずはリベイラ・サクラを一望できる高台にある展望台へ。ここから見ると何でこんな急斜面に畑を造るのだろうかとしみじみ思っちゃいます。下に流れるシル川、去年は水がなかったけど今年はたっぷりの水。
マルク&ペドロ
そしてペドロが新たにつくった畑へ移動。
最大斜度は60度を超えるとのこと。スキーのインストラクターを若いときにやっていましたがこんな急斜面はびびります。
まだ2年目の若木。もちろんワインはまだここからは造られません。あと数年経つときっと美味しいワインになることでしょう。
葡萄畑のまわりにはたくさんのハーブや花があり、テントウムシなど本当に自然を大切に造られている畑です。
そしてメインの畑へ。
その大元は古代ローマ時代に築かれたという急斜面に広がる段々畑。昔は収穫した葡萄は斜面下に下ろされ船で岸に運んでいたと聞きました。現在は写真のような昇降機を使い葡萄を斜面上に運ばれます。
このあたりの葡萄樹もペドロのおじいさんが小さなころからあったと言いますのでかなりの古樹です。
次はちょっと歩く時間がかかりましたがラウル・ペレスの名を伝説にしたエル・ペカドの畑を見に行きました。向かう途中には綺麗な花がたくさん咲いていました。
エル・ペカドはラウル・ペレスとペドロ・ロドリゲスがホビーで造ったワインでしたがロバート・パーカー主宰ザ・ワイン・アドヴォケイトで98ポイントという高得点を記録してしまい、本格的に造り始めたワイン。ファースト・ヴィンテージは2005年、翌年2006年は自分たちがそのワインに納得せず未リリース。周囲から98ポイントを取った翌年なのに何でリリースしないのだとかなり言われたらしいのですが、意志は変わらなかったようです。
そして2007年ヴィンテージはまたもや98ポイントを獲得。コメンテーターのジェイ・ミラー氏は『2007年のエル・ペカドは、DOリベラ・サクラで収穫されたメンシア100%のワイン。その霊妙なアロマは、ラ・ターシュの偉大なヴィンテージをしのばせる(読者の皆さんは、きっと私が誇張していると思われるだろうが)。ワインは、層状で、つやがあり、エレガント、たっぷりのスパイスが口の中で溶けるかのようである。ラウル・ペレスの並はずれたワインは試飲してみるまでは信じられないに違いない。言葉ではどうしても正当に評価することはできないのである。問題は、生産量が微少量であることだ』とコメントしています。
エル・ペカドはラウル・ペレスの名でリリースされますが、アデガス・ギマロではギマロ・バリック・B1Pと名付けられリリースされます。その内容はまったく同じものでB1PのPはペカドを意味します。
アデガス・ギマロが所有する畑を堪能し、ボデガに移動。
途中、ラウル・ペレスのもとでワイン造りの修行をしていたペッピーノも参加、ペッピーノは数年後D.O.リベイロでボデガを興すとのこと、凄いなぁ~。
静かに眠るエル・ペカド2010年
なんかペドロも貫禄がついてきたなぁ・・・・。ワインも年々さらに美味しくなっているように私は思います。
そしてテイスティングを兼ね、ペドロの実家で昼食。
ペドロ・ママ
石窯で焼いた子羊 最高でした!
ベルナベレバのマルクとギマロの醸造家ルイス
もういろんなワインを飲みましたがどれも素晴らしい味わいでした。アデガス・ギマロ、確実に進化、進歩しています。これからどれだけ美味しくなるのだろう・・・・。
このワインはポルトガルの有名ボデガ、ニーポートとアデガス・ギマロのコラボレーションワイン。以前からとても気になっていたのですが初めて口にしました。素晴らしい味わいだけどエル・ペカドよりも高いので今回は購入しませんでした。。。
楽しい時間もあっという間に過ぎ、D.O.ビノス・デ・マドリッドに向かいマルクの車に乗り出発。
ペドロ、本当にいろいろありがとね。
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