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スペイン旅行(5月18日~29日) その3 [出来事]


5月20日(火) 朝、7時起床。ちょっとホテルの回りを散歩、空気が美味しい。8時過ぎに朝食。今日はちょっとのんびりな時間の流れ。

ホテルの売店にはビエルソのワインがたくさん販売されていました。やっぱり、ラウル・ペレスホセ・パラシオスのワインは地元でも高いですねぇ。まぁ、内容がすごく良いから仕方ありませんよね。

で、売店で見つけ、ちょっと欲しいと思ったのがこのワイン。完全にジャケ買いならぬラベル買いで戌年で、2匹の犬のオーナーとしては欲しい1本です。でも、荷物が重くなっちゃうので断念。

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どうです、可愛いでしょ! 日本に輸入されないかなぁ。

9時にホテルを出て、昨日、ディナーをご一緒した "Ribas del Cua" へ。

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まだ、とても若いワイナリーでオーナーのお嬢さんがエノロゴ(醸造家)として頑張っています。私はビエルソのワインはラウル・ペレスとホセ・パラシオスを扱っているので今のところ扱う予定はありませんがこれから先楽しみなボデガであることは間違えなさそうです。

まずは畑の見学。まだ樹齢は若いのですが、日当たり良好の畑。これで樹齢が高くなってくれればかなり良いワインができますね。この日はちょうど畑作業をしていました。

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その後醸造所の見学。エノロゴのお嬢さんが畑に引き続き案内をしてくれました。

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そしてテイスティング。通常商品と共にバレル・サンプル、そしてスペシャル・キュヴェをしっかりと楽しませてもらいました。2007年のビエルソ地区は抜群の出来映えですね。

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2007年のスペシャル・キュヴェ、やっぱりそれだけは分けてくれないだろうなぁ~

"Ribas del Cua" とお別れし、この度のメインのひとつである天才ラウル・ペレスに会いにバルトゥイエ村に移動。

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この交差点で待つこと20分、紺色のグランド・チェロキーに乗った天才ラウル・ペレスが登場。昨年の11月に会ったので半年ぶりの再会だ。一緒にリベイラ・サクラのボデガの方も来ました。この彼はちょっとレオナルド・デカプリオ似でした・笑。

さっそく畑の見学に。ここからラウルのチェロキーに乗せてもらいいろいろな話を。最初はウルトレイア・サン・ジャックの畑。この畑ですら1920年頃の植樹だとか。幹が太く素晴らしい葡萄たちでした。ここからあの美味しいワインができるのかぁ。

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そして、また車に乗り、バルトゥイエの畑に。20分ぐらいどんどん山を登って行き、着いたところの正面がバルトゥイエの畑。バスでは入れないので正面の山からの見学となりました。

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ビエルソではホセ・パラシオスの畑、ファオラナに次ぐ高さだとか。以前は南側の畑に興味は持っていたが、最近は北側の畑に興味をいだくようになった。それはきれいなワインをつくりたくなったからだと話してくれました。その後、バスと離れ、ラウルのチェロキーで畑を見に。
まず、凄いところに畑があることに吃驚、そしてその葡萄樹の素晴らしさにさらに吃驚。

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どうです、貫禄のある葡萄樹でしょ。ほとんどのブドウが自根のピエ・フランコで軽く百年を超える樹齢の樹ばかりだそうです。ラウルは興味を持てる畑でないと全く必要ないみたいです。
確かにこの畑は凄かったです。ここからあの名品が生まれるのですね。

畑を堪能し、カーヴへと。 とてもすっきりとしたカーヴでした。ラウルは収穫以外、ほとんど自分ひとりでワイン造りをおこなっているのです。

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写真向かって右の樽にはリカルド・パラシオスとのコラボレーションのワインが眠っています。バレル・サンプルを飲みましたがすごく美味しい白ワインでした。

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この小さな樽は甘口のゲヴェルツ・トラミネール。最高に美味しかったけどリリースは4年か5年後だとか・・・・・・もっと早く飲みたいよぉ~  残念。
しかし、やっぱりラウル・ペレスはワインの申し子、まさに天才ですね。

余談ですが、
ヴィノテークの蛯沢さんから取材したプリオラートのワイナリーの方が「彼は天才だと思うけどあんまりアイディアがありすぎて、やりたいことが多すぎて、困った子よね。でも、私もスケッチとウルトレイアは買ったわ」と話していたと出国前にメールをいただきました。

ラウルに海の中に沈め熟成させたスケッチを飲ませてよとリクエストすると、可愛い笑顔で昼食の時に飲もうと1本持ってきてくれました。瓶には小さなフジツボが付いていました・笑。

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昼食はラウルが "Menta y Canela" と言うレストランに連れて行ってくれました。

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本当に楽しい時間が流れました。お料理もとても美味しかったし、何よりもラウルと一緒にいられることの喜びを本当に感じました。

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で、問題の海底熟成のスケッチですが、みんなと飲んで『大笑い』、はい、海の味がするのです。だいぶ塩水が入っていました。ラウルも一口飲み大笑いでした。

『美味しいのもあるの?』と聞いたら、『うん、中にはある』と答えていました。こちらは販売商品としてはかなりのギャンブルかもしれませんね。これもまた、楽しいひとときでした。

楽しい時間はすぐに過ぎてしまいますね。ラウルに東京においでよと話しをしています、もしかしたらこの夏に2度目の来日となるかもしれません。皆様、一緒に期待していましょう。

レストランでラウルたちと分かれカスティーリャ・イ・レオン州の州都バジャドリッドに向かいバスでの移動です。

今晩の宿泊は "Melia Recoletos Boutique Hotel" 。目の前には大きな公園であるカンポ・グランデがあります。部屋はジュニア・スイートみたいな部屋でしたが、リビングには一度もいませんでした(笑)。そうそう、フロントで先日ロオジェでご一緒したベガ・シシリアのオーナーとバッタリお会いしました。

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●窓からの風景

夜、9時にカスティーリャ・イ・レオン州の評議会の方たちと会食。そのひとり、ヘレナ・ロペスさんはワインバー・エスペルトや水族館のワインパーティにもいらしてくれた方。そして彼女のボス、ホセ・カラセド氏のお二人と私のリクエスト、"milvinos?" へ。一昨年、ここで食べた生ハムは本当に感動した。

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今回は牛の生ハムからスタート。4つの味のコロッケも美味しかったぁ~。メインはマグロのソティーかイベリコ豚のロースト。僕はイベリコ豚のローストを食べましたがとても美味しかったです。もうこのころには、お腹がパンパンに腫れてきています。

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来年、カスティーリャ・イ・レオン州のパーティを日本で一緒にやりたいですねぇ。

"milvinos?" で、ホセ・カラセド氏と分かれ、エナルと一緒に "VINO TINTO" に行きましたがもう閉店とのこと、しょうがないのでそばのバルに。カーニャ(生ビール)を飲み、ここも平日なので店も閉まるというので12時前にお開き。散歩しながらホテルに戻りました。

でも、今日はラウル・ペレスの凄さに感動した一日でした。

2時に就寝。明日はトロに向かって出発です。

じつはラウルからの今年の秋の出荷ワインのリストを見たらメインのワインであるウルトレイア・バルトゥイエ2006が入っていなく、なんでないの?と尋ねると、『2006年は自分にとってもう一つしっくりこない出来なんだ、だからまだ出荷するか迷っている』との返事。

テイスティングさせてよと言うと、今日は持ってきていないので無理と、今度何かの機会に飲んでもらうよと。でも、スタンダードのサン・ジャックの2006年だってあんなに美味しいのに・・・。

でも、秋に入荷予定の2007年は本当に素晴らしい内容でラウル自身も素晴らしいワインになったとコメント。2007年のサン・ジャックは2005年のウルトレイア・バルトゥイエにかなり接近した味わい。

"Ribas del Cua" で言われた2007年はビエルソにとって素晴らしいヴィンテージということを思い出しました。

ウルトレイア・サン・ジャック2007年の上陸が楽しみですね。他にも、今回はいろいろなワインを分けてもらえました。ただ数はめちゃ少ないです。

はい、ラウル・ペレスのワインたち、絶対に買いでしょう。http://www.wizumiya.co.jp/category/804.html

 

本当の話(笑)
ラウル・ペレスは『ワインは人の手、足でつくるんだ』といい、メンシアの場合は、足でつぶし、開放桶で発酵させ、櫂突きをする前に、自分で桶に入り果帽をほぐします。なんかこのラウル、可愛いですよね。

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