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スペイン旅行(5月18日~29日) その4 [出来事]


5月21日(水) 朝、起床 8時。 早起きしてホテルの前の公園を散歩しようと思っていたのですがすっかり寝坊してしまいました。大きな公園だったのでさぞかし気持ちよかっただろうなぁ、なんて今でも思ってます。

9時半にラファエルがホテル前に到着。久しぶりの再会。私の大好きなボデガ、キンタ・デ・ラ・キエトゥにこれから向かいます。

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バスからラファエルのBMWに乗り換え、他のワインの話しを。今度リリースされるビエルソの小悪魔ワインの『フェッセニーノ2007』について『どうなの?』と尋ねると、『死んでる!』とラファが答えました。これはスペインでは最高の褒め言葉とのこと、まだまだリリースできる状態ではないがあとで飲もうと言うことになりました。ラファも2007年のビエルソは凄いと言っていました。

キンタ・デ・ラ・キエトゥ、キンタは農園、キエトゥは静寂の意。1999年創業というまだ若いボデガですが素晴らしいワインをリリースしています。トロ内北西部にワイナリー、畑をもちます。他のワイナリーや町、そして幹線道路から離れており、小鳥の鳴き声ぐらいしか聞こえないとても静かなところにあり、他のワイナリーなどの影響は全く受けません。

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到着後すぐに畑を見学。畑は22ヘクタール。98%がティンタ・デ・トロというテンプラニーリョの亜種。残りは僅かに白葡萄を栽培し、年間約900本の甘口ワインをつくっています。畑100%オーガニック農法を採用し、全て株仕立てで植樹されています。しっかりと選果され、手摘みで収穫された葡萄は傷が付かないように20KGの箱に入れられすぐそばの醸造所に運ばれます。生産本数は10万本弱と小規模のワイナリー。そのワインの質は大変高く、近年評価も鰻登りです。

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このあと、今年ファースト・リリースのラ・ムラがつくられる超古樹のティンタ・デ・トロの畑を見学。ここの畑もほとんどが自根のピエ・フランコ。樹齢は軽く百年を超すそうです。

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真ん中の写真なんて本当に凄い葡萄樹でしょ。貫禄充分です(笑)。
畑でラファエルからいろいろ説明を聞き、テイスティングに!

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コラル・デ・カンパナスは新ヴィンテージの2007年。素晴らしい味わいです。この価格でこの味わい、ぜったいにお薦めです。2007年も非常に良いです。買いを入れる予定です。

そしてフラッグ・シップのキンタ・キエトゥは2002年、2003年、2004年をテイスティング、私個人的にはダントツに2004年が良かったです。ただ、他のワインも決して悪いわけではありません。2004年はしっかりと買いを入れています。

先日大人気だったファースト・リリースの1999年の在庫を聞くと60本なら何とかなるとラファが言ってくれたので全数購入しました。このワイン、これから数年、最高に美味しいと思います。

そして今年ファーストリリースのスペシャルワイン、ラ・ムラ。過去数回、バレル・サンプルなどを飲みその美味しさに驚いたワインです。非常に樹齢の高い樹から選びに選び抜いた葡萄からつくられるワイン。この畑の以前のオーナーがいつもロバを連れ、畑作業に来ていたため、ロバという意味のラ・ムラと名前がつきました。ラベルはスペインの画家 "Felix Cuadrado Lomas氏" が手がけています。生産本数はたったの1,430本のみ。驚きの味わいの1本でしょう。出荷を待つ、ラ・ムラ。3本入りの木箱で出荷されます。

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そして最後に甘口のワイン、XP No.2・ソブレ・パハをテイスティング。アルビーリョ、マルヴァジア、モスカテル、パロミノ、ベルデホのブレンドからつくられるワインです。

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テイスティングを終了し、ラファエルは他の仕事があり、お別れ、来年の1月にリベラ・デル・ドゥエロのAVANのファン・マヌエル・ブルゴス氏と来日を予定しているとのこと。また、楽しい日々になりそうです。

そして、キンタ・デ・ラ・キエトゥのスタッフの方とトロの街で昼食。バルに連れて行ってもらいました。トロの街は高台にあり、ドゥエロ川も綺麗に見えます。写真真ん中の建物は教会。

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レストラン、"LA VIUDA RICA"で、キンタ・デ・ラ・キエトゥのワインとタパスを楽しみました。

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シェフも初めて飲んだラ・ムラの美味しさに驚かれていました。ラ・ムラは本当に凄いワインです。ワインと料理をしっかり楽しみ、午後は昨年もお邪魔したモンテ・ラ・レイナに移動です。

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今夜はモンテ・ラ・レイナのゲストハウスに宿泊です。昨年の11月はお湯がでなく大変困りましたが、今年はお湯もしっかりでて快適でした。まだまだ工事中で完成していないのですが、完成するとかなり凄い施設になりそうです。200席のレストランも建設中。 お部屋も素敵でしょ。

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早速、醸造所見学。

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案内をしてくれたのは醸造責任者の "Jesus Garcia Alvarez"氏。
モンテ・ラ・レイナは異業種からの参入でまさに新興ワイナリーのひとつ。豊富な資金力で、品質の向上をめざして技術革新に努めると同時に、ブドウ栽培から消費者の皆さんのお手元に届くまでの全てのプロセスを厳しく管理しています。ボデガ・モンテ・ラ・レイナは、最先端技術を取り入れた醸造施設で、この土地で育まれるティンタ・デ・トロ種ブドウの持つ素晴らしい特徴を生かしたワインを生産しています。

オーナーの"Jose Miguel Inaraja Cortes"氏も同席し、テイスティング。

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個人的な感想ですが、スペシャル・キュヴェの"INARAJA"とトップキュヴェの"VS"、そして低価格帯のワイン"VIZORRO"は素晴らしいと思うのですが、中間の価格帯のワインがなんかもう一つ何かが足りないような気がします。あくまでも個人的な感想ですけど。ただ、この3つのワインは私は大好きなワインです。

このワインもラベルのデザインなんて大好きなのでとても残念なのです。でもやっぱり僕が好きにならないとなかなか買う気になれないんですよねぇ。
そして、オーナーのイナラハ氏とオーナーの名を冠したスペシャルワインの"INARAJA"を持って写真をパチリ。ボトルにはAAAと書かれているのです。まさに最高ランクのワインですね!

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ひと休みし、夜9時からトロの街のレストラン、"LOS BOCOYES" にイナラハさんに連れて行ってもらいました。ここでも大変楽しいひとときを過ごしました。

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もうこのころには、お腹が爆発しそうなぐらい腫れてきていまーす!
12時過ぎまでモンテ・ラ・レイナのワインと料理をしっかりと楽しみました。でも"INARAJA"はめちゃめちゃ旨いワインですね。6月には日本でも販売が可能となりそうです。

そして、ゲストハウスに戻り、就寝。 今日も楽しかった!

この日はなんと言ってもラ・ムラとイナラハが最高のワインたちでした。早く、日本でも皆様に飲んでもらいたいです。

 


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