2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/24) [出来事]
2010/05/24
昨日も遅くまで飲んじゃいましたねー。食べて→移動→試飲→また食べて&飲んで→移動→試飲→また食べて&飲んで→寝てのこの生活、一日、二日なら良いけどこうつづくとちょっと嫌になりますよね。う~ん、体力かあって良かったとつくづく思います。以前、友人を二人連れてきたことがあるのですが、もう二度と一緒には行かないと言っていました・笑。
本当にタフな旅行なのです。この日は特に辛かった・・・・・。
ゆっくりめの起床。ホテルで朝食をとり、その後、ラウル・ペレスが迎えに来てくれるのでホテルのロビーで。昨日のワインの量も半端じゃなかったから、ラウル・ペレス、ちゃんと来られるのかなぁと心配していると10分遅れで到着、げっ、びっくり。今日は、カスティーリャ・イ・レオン州レオン県の県都レオンにある 『TAMPESTA』 にてテイスティング。2時間以上のドライブでレオンに到着、まず向かったところは工事中の一軒家でした。話を聞けばラウル・ペレスが購入した一軒家でここレオンでワイン造りを近い将来始めるそうです。レオンは標高が高く、気候も低いため、ラウル自身は非常に注目している場所のようです。まだ工事中のこの家の中にもいくつかの樽があり、テイスティング。ラウル・ペレスのワインは何を飲んでも美味しいなぁ。大好きな親戚のおばさまのためにつくっているモスカテルとゲヴェルツでつくる甘口ワインもここにあり、その美味しさは驚きです。もう3年、分けてと言っているのに分けてくれません、ラウルのけち・笑。
30分ぐらいテイスティングをし、『TAMPESTA』へ向かい出発。ヴィノテーク2009/9号によると、並質のワイン生産に悩んでいたオーナーの娘 "Noelia de Paz Calvo" からラウルが相談を受け、ラウルの友人のエノロゴを紹介し、ラウル自身もワイン造りを助言しているとのことです。2009年4月にラウルたちと一緒にノエリアも来日、とても綺麗で素敵な女性でした。ノエリアに頼まれちゃったら引き受けちゃうよなー・笑。
TAMPESTA 到着後、ノエリアがボデガから出てきて、まずは畑見学へ。かなり広大な畑で平地なのですが標高が高いので素晴らしい葡萄ができるとラウルが言っていました。ここではプリエート・ピクードという黒葡萄がメインでつくられます。
ここTAMPESTA が所有する畑しか知りませんが写真のような丸い小石がたくさんある畑でした。1時間ぐらい畑を見て回り、その後ボデガでテイスティング。ボデガでは日本に数年住んでいたというカトリックの神父さんがいらしていてしばらくお話しをしました。
樽からのテイスティング、そしてボトルからのテイスティングを約1時間行いましたがラウル・ペレスはこのプリエート・ピクードという葡萄品種はこれから絶対注目されるだろうといっていました。テイスティングも終了し昼食をとりにレストランへ。ボデガから車で15分ぐらいのところにある "Los Poinos" という洞窟の中にあるレストランに連れて行ってもらいました。素敵だったぁ。ここレオンは村のあちこちに丘を掘った洞窟セラーがあり、それの大きなものにこのレストランをつくったようです。ぜひ、ホームページを見てください。
最初の1本は相変わらずシャンパン。ラウルは必ずといって良いほど最初の1本はシャンパンを飲みます。今回のシャンパンは珍しい古代品種(アルバンヌ種 プティ・メリエ種 ブラン・ブレ種 )を使ったシャンパン、ドラピエ・キュヴェ・キャトゥール・ブラン・ド・ブラン でした。とても興味深いシャンパンでさすがラウルが選ぶだけあって美味しかった。その後は美味しい料理とともにTAMPESTAのワインを楽しみました。私はボデガのホームページに出ていない『イメルダ』というワインを購入する予定です。
昼食終了後、ノエリアとはいったんお別れし、私たちは『Bodegas Margon Pricum』へ。
『Bodegas Margon Pricum』 はラウル・ペレスのパートナー、ここBodegas Margon Pricumでラウル・ペレスはララ・アビスという名の白と赤のワインをつくります。ララ・アビスはロバート・パーカー氏主宰のザ・ワイン・アドヴォケイトでも高得点をとり、そのリリース数の少なさで他のワイン同様、入手困難なワインとして知られます。
今回入荷するララ・アビス・ティント2007は以下のコメントがつけられました。
たぶん、ラウル・ペレスのワインの中で最もユニーク(また、最も描写しにくい)なのが2007年のプリエート・ピクードで、これは、樹齢100年の木から獲れたブドウを原料とし、フレンチオーク樽で17ヶ月熟成させたもの。光を通さないほど濃い紫色をしたワインで、セクシーで、度肝を抜くようなブーケは、ミネラル、トリュフ、お香、風変わりな野生のグラックベリー、ブラックラズベリーを連想させる。口に含むと堅く、既に複雑で、絹のような舌触りの黒い果物、汁気の多い風味が感じられる。フィニッシュも60秒は持ちこたえる。どのように成長するかは過去に実績がないので分からないが、非の打ちどころのないバランスの良さからすると、6~8年(またはそれ以上)は飲めると予想するのが穏当だろう。 ラウル・ペレスの並はずれたワインは試飲してみるまでは信じられないに違いない。言葉ではどうしても正当に評価することはできないのである。問題は、生産量が微少量であることだ。
日本の割り当ては48本、世界的にも入手困難なワインなのです。ちなみに今回白はゼロ。とほほ・・・。
Bodegas Margon Pricumでもいろいろなワインをボトル、樽で試飲。こんな話をすると皆さん羨ましがられますがかなり大変なのです。けっこうこの段階で疲れが出始めています。
これでポンフェラーダに帰れるのかと思ったらレオンで夜の食事をするとのこと、まずはレオンの大聖堂を見に行こうと言うことになりレオン市街地に向け出発となりました。レオン市街に到着、カフェでコーヒーを飲み大聖堂へ。 あ~あ、すでに6時をまわっており、大聖堂には入れず市内観光となりました。しばらく歩き、またカフェで今度はビールを。もうこのへんからホテルに帰りたいと思っている私。
そこにノエリアが登場、合流し今度はバルへ。昔からある人気のバルに連れて行ってもらったのですが老若男女、本当にいろいろな方たちが楽しんでいました。こういう場所だと本当にラウル・ペレスは人気者です。至る所からお呼びがかかり、なかなかプライベートも楽しめなさそうです。
そしてこの店でノエリアのお姉さんとその旦那様と合流。またまた違うバルに移動。途中美容室に立ち寄ったりとぶらぶらと。次の店はかなりワインに力を入れている店でなんとウルトレイア・サン・ジャックが1本でしたがありました。ラウルのワインはあるだけでも大変なのです。
ここではもうピーク、もう無理ぃ~という感じでした。 また店を出て、とても歴史を感じるバルへ。自分の中ではここが最後の店だろうとがんばりました。疲労度1200%って感じです。
では、『行こう』 とラウルの声。帰れるのかと思ったらこれからディナーだとか、すでに23時を回っているのです。
場所を変え、もう1軒、ここにはBodegas Margon Pricumのオーナーや他のいろいろな方が合流。ここのバルもいろいろなワインがありましたねぇ。さすがにラウルペレスのワインはありませんでしたが、ロドリゴのフォルハ・デル・サルネスのゴリアルド・シリーズがいろいろとありました。ラウル・ペレスのスケッチと同じ造りをする樽違いのゴリアルド・ア・テレイアも数本でしたがありました。さすがレオンの有名バルですね。もうすぐ27時というとき、我慢ができず、『ラウルに車の中で寝てるからキーを貸して』と声をかけると、もうそんな時間か、じゃ、ポンフェラーダに帰ろうと、これから2時間のドライブ、もうホテルに着いたときはフラフラでした。今回の旅を振り返っても最もこの日が過酷の一日だったです。
いやーーーー、つかれたぞぉーーーー
初めましてw
ブログを拝見したので足跡をノコシテユキマ~スw
by ワイン大好き初心者 (2010-07-16 16:58)