"EL REVENTON(爆発)2007" 素晴らしいワインだった・・・・・。 [スペイン]
爆発というよりかシャボン玉が "破裂" するような様を意味する言葉、『レベントン』、私が尊敬する醸造家ラウル・ペレスがD.O.Mentrida の "Bodegas Jimenes Landi" でつくるワインがこのエル・レベントンです。
先日、ラウルから空輸で送られたサンプルを友人のワイン専門家の常安氏と一緒に楽しみました。エル・レベントンは標高850メートルの粘板岩土壌のバイオ農法でつくられる古樹のガルナッチャからつくられるワインです。 昨年、"Bodegas Jimenes Landi" に訪問した際、テイスティングさせてもらいましたが、今回東京で飲んだレ・ベントンはスペインで飲んだとき以上の味わいでした。
葡萄をそのまま足で踏みつぶし、2,000リットルのティノ樽で40日間マセレーションを行い、熟成には500リットルと1,500リットルのフレンチオーク樽で14ヶ月熟成されます。
生産量はたったの1,800本と大変少なく、毎度の事、『ラウルのワインは大変素晴らしいが、限られた人間しか楽しめない事を彼は考えるべきだ』と言った、ある有名ワインジャーナリストの言葉を思い出します。
このワインもラウルのワインに共通する『冷たさ、エレガントさ』が素晴らしいワインです。ガルナッチャがラウルの手によるとこうなるんだとうっとりしちゃいました。
日本に何本分けてくれるんだろうか・・・・。
やっぱり、ラウル・ペレスは天才だわ。
今回一緒に "Bodegas Jimenes Landi" のスペシャル・キュヴェの "FIN DEL MUNDO2007" も一緒に楽しみました。
"Bodegas Jimenes Landi" はマドリッドの南西にあるD.O.メントリダにあるボデガ。このボデガの醸造コンサルタントを務めるのがラウル・ペレスであり、このスペシャル・キュヴェはラウルとの共同制作のワイン。
"FIN DEL MUNDO" とは『この世の終わり』と言う意味。カッコイイでしょ!
こちらは標高800メートル、珪素質の砂質花崗岩土壌。ティノ樽で35日間マセレーションを行います。熟成はレベントンと同じ。生産本数はこちらもたったの2,000本。レベントンと比べるとこちらはガルナッチャのニュアンスをしっかりとだした名品という感じのワイン。
数年熟成させたら絶対におもしろそう。今でも美味しいから待てないかもしれませんけど。
ガルナッチャという葡萄からこれだけ素晴らしくキャラクターを変えるなんてやっぱりラウルって凄いなぁとまたまた感動しちゃいました。
"Bodegas Jimenes Landi" のスペシャル・キュヴェにはもうひとつ、CANTOS DEL DIABLO(悪魔の歌) というさらに上のワインがありますが、今回はもったいなく飲みませんでした。このワインの生産本数は2007年はなんとたったの300本だとか・・・商売にはなりませんよね。
本当にラウルと知り合え、ラウルから『新井はアミーゴだっ』と言ってもらえる喜びを噛みしめました。 でもこれらのワイン、日本に何本来るのだろう。買えるだけ買いたいとリクエストはだしていますが・・・・。はたして・・・。
アミーゴ、ラウル、よろしく頼むぜ!
"Bodegas Jimenes Landi" はあるインポーターが輸入し、他店で販売しておりますがこのトップキュヴェの二つはワイナリー和泉屋の扱いとなります。
到着を一番楽しみにしているのはたぶん私です・笑。
今日、飲みました。
とても美味でした。
by 荒川真帆 (2016-12-25 16:21)