一足お先に ラウルの新ヴィンテージを体験 [スペイン]
おはようございマース。
すがすがしい朝ですねー。
昨日の夜、今、モダンスペインワインを熟知しているヴィノテークの蛯沢さんとエスペルトでご一緒しました。
蛯沢さんもラウル・ペレスとは懇意で大ファンなんです。何も情報もない初めて飲んだワインがあまりにも美味しくて、そのつくり手にどうしても会いたくなり、つくり手を訪ねたのがラウル・ペレスが当時いたラウルの実家のカストロ・ベントーサだったとヴィノテークにも書かれています。
ラウルのことは僕以上によくご存じで昨日もラウルの話で盛り上がりました。
昨日の目的はラウルの新しく入荷したワインたちを飲むことでした。
まずは口汚しにスパークリングワインを1杯。
いよいよ本題のラウルのワインを。
ウルトレイア・サン・ジャック2007
スペインでは2008年5月と11月に飲んでいましたが、日本では初めて飲みます。抜栓直後はちょっと堅さがありましたが、少したつとその実力がめきめきと現れはじめました。
あれだけ美味しかった2006年のウルトレイア。ちょっと前にも友人のワイン専門家と飲み、話をし、あえて欠点があるならどこ?と話したときに私は『ワインに背骨が欲しい』と言ったのですが、この2007年は背骨もしっかりあり、より味わいもクリアーになっていました。上質のピノ・ノワールが持つような冷たいエレガントさ持つワイン。
もう一度、飲み比べでここで2006年を抜栓。2006年も素晴らしいのですが、やっぱり2007年は凄いです。ラウルの天才的なつくりの凄さを改めて感じました。 蛯沢さんも『2006年よりもビエルソらしさが鮮明にあらわれている』とコメントされていました。
ザ・ワイン・アドヴォケイトで98+をとったウルトレイア・デ・バルトゥイエ2005に非常に似た出来映えだと感じました。
ウルトレイア・サン・ジャック2007、本当に凄いワインです。
エル・ペカド2005
ザ・ワイン・アドヴォケイトでテイスターのジェイ・ミラー氏は98ポイントという高得点をつけたワイン。2004年よりも少し無骨さが取れたような感じ。こちらのワインも同じようによりエレガントに仕上がっています。好き嫌いはあると思いますが、ワインとしてはやっぱりエル・ペカドの方が一枚上という感じです。まあ、価格もかなり違いますからそれはしょうがないですけど。ビエルソのワインよりもリベイラ・サクラのワインはより冷たく、芯が強い感じがしますが、2005のエル・ペカドはよい意味でそれをあまり感じることはありませんでした。果実味とタンニンとのバランスが絶妙な味わいです。
こういうワインを飲むとモダン・スパニッシュと言われるワインのポテンシャルの高さを改めて感じます。若い世代の醸造家が醸すワインたち、これからのスペインワインは本当におもしろくなりそうです。
これからの時代、ワイン好きは絶対にスペインワインを注目すべきです、 と思います。
いやー、楽しいひとときでした。
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