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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/19) [出来事]

2010/05/18
21:55 成田発 (AF0277)にて出発。

2010/05/19

docNight.jpg昼、スペイン、ビゴ空港に到着、ワイン商の畠盛夫婦と合流。その後、どうしても会いたかったポルトガルのリタ・フェレイラがドウロから迎えに来てくれました。リタかつくるワイン、バスタルドにはぞっこんの私、初めて会い嬉しくなっちゃいました。リタはまだ若い女性醸造家なのです。ドウロまで車で約4時間の旅でしたがラウル・ペレスの話などしながらドウロに到着、リタもラウル・ペレス&その仲間のことを大絶賛していました。やっぱり才能ある人間はわかり合えるのですね。そして到着後、ドウロ河の畔にある素敵なレストラン『DOC』で昼食となりました。このレストランはルイ・パウラという有名なシェフの店だとリタから聞きました。

 

ドウロ河が真下に流れるバルコニーの席で食事。ワインはもちろんリタがつくるコンセイト・ワインズの白のトップワイン、コンセイト・ブランコを最初に飲みました。お料理はたこのカルパッチョとサラダ。はい、とても美味しかったです。前菜のあと、薄くスライスしたタコにザクロの実をまぶし、バジルソースで味付け、そして中央にサラダが添えられています。コンセイト・ブランコにとてもあいました。コンセイトは『コンセプト』のポルトガル語、ドウロのコンテストであのニーポートのレドマ・ブランコと優勝を分け合った凄いワイン。そのワインがファーストヴィンテージといいますから笑っちゃいますよね。修行とか経験とかいらないのかと思っちゃいますよね。リタ・フェレイラ、いったいどんな女性なのだろう・・・・・。コンセイト・ブランコ、さすがに美味しいですね。素晴らしいバランスのワインです。

聞くところによるとリタはアメリカ、南アフリカなどでワイン造りの経験をし、その後、ニーポートで修行をし、実家の祖父の代からのワイン造りを引き継ぎ、新たなるコンセイトワインズを立ち上げたそうです。

DSC00222.JPGコンセイト・ブランコはボディがしっかりし、重量感はあるワインですがその味わいのバランスがあまりに良いため、するすると飲めてしまうワインですが、飲み終えた満足感は確かにしっかりしたモノがあります。その美味しさには皆様もきっと驚くことでしょう。 そして次は大好きなバスタルド。
初めて飲んだときはロゼを思わせるようなそのカラーの淡さに驚きましたが、いざ飲んでみると軽やかなワインだがしっかりと目が詰まっている、そんなワインでした。味わいもスモモを感じさせるような味わいでしたが3年経った今は非常に果実味に富んだ味わいに変化しています。 ピノ・ノワールがお好きな皆様にはこのニュアンスはとっても喜ばれるのではないでしょうか。本当に驚きのワインでした。すでに2007年2008年ヴィンテージは完売。2週間後にステンレスタンクで調整中のワインがボトリングされるそうです。生産本数は約4千本、海外でとても人気があるとリタが言っていました。最大の輸出国はアメリカで現在15カ国に輸出しているそうです。


この大好きなバスタルドには牛と豚と迷ったのですが豚の料理にしました。リタが選んだので料理の名前とかはわかりませんがとても美味しい料理でした。濃いワインが良しとしているワイン好きは多いですが、こういったワインの良さも感じてもらいたい今日この頃です。ドウロ河をのんびり見ながらの昼食、こちらに来て初めての食事は素晴らしいモノになりました。 レストラン『DOC』の店内もとても素敵でした。店内にはニーポートのエトカルタのポルトガル版の巨大ボトルが飾ってありました。

DSC00232.JPG同じ河の流域ですがリベラ・デル・ドゥエロとは全く別な景気ですよね。食事終了後、いよいよリタのボデガ、コンセイト・ワインズに向け出発です。 車でしばらく走り、到着。 うーん、看板も何もないのです。ドアにはメモでリタの電話番号が張られているだけ、リタはいろいろ話した中で思ったのですが『良いワインをつくること』以外に全く興味がないみたいです。葡萄つくりにおいてもビオロジックでワインは可能な限りSO2の使用などもしたくないと言っていますがそういった認証には全く興味がないとも言っていました。 とにかく自分で素晴らしいと思えるワインをつくりたいみたいですね。ほんと、ラウル・ペレスそっくり・笑。  ボデガに入り最初に目に飛び込んできたのは大理石のような磨き込まれた花崗岩の発酵槽。ここではバスタルドとヴィンテージ・ポートがつくられるとのことです。この中でリタが足で踏みつけワインを破砕しているのです。見てみたいですよね。

タンクから2009年のコントラスト・ブランとコンセイト・ブラン。2009年のコントラスト・ティントと2008年ヴィンテージ年のコンセイト・ティント。そして2009年のバスタルドと樽熟中の2009年のコンセイト・ティントなどをテイスティング。このワインたちもボトリング後落ち着いたら素晴らしいワインになることでしょうね。


DSC00247.JPGそしてヴィンテージ・ポート、ホワイト・ポートなどもテイスティング、才能溢れるリタの『腕前』をしっかりと堪能させてもらいました。なんか数時間しか一緒にいないからあくまでも私が感じることだけですが、リタってワイン造りしか本当に興味がない感じを受けます。昼食時に『趣味は何?』と質問したのですが、『ワイン造りしか頭にない』と言ったあと『スイミング』と言っていましたがワイン造りが楽しくてしょうがないのでしょう。  ボデガ内を歩いていたら小さなタンクに赤字で書かれた『バスタルド・ブラン』と書かれたタンクを発見。リタに何と聞くと、黒葡萄のバスタルドからつくる白ワインで、甘口タイプのワインをつくったとのこと。ハーフボトルで数百本のリリース、日本にも少量だけど分けてくれるみたいです。 バスタルド・ブランを飲んでいるとリタが『ヴァン・ド・パイユ』を飲む? と。藁の上で乾燥させた糖度が上がった葡萄からつくる甘口ワイン。これもまた素晴らしいワインだった。もちろんこのワインも超少量の生産、稀少ワインになりそうです。 こんななんにでも興味を持つリタ・フェレイラ、ますますラウル・ペレスに似ているなぁとなんかおかしくなっちゃいました。テイスティング後、リタの畑の見学。ボデガの前の畑は霜害でその多くがやられてしまったと話していました。 バスタルドはあまり良い名前ではなく、なんでそんな名前がついたのかを聞いたのですが、昔はワイン造りにはとても難しい葡萄で使われることがなく、その名がついたと言っていましたが、リタはとても興味深く大好きな葡萄だとも言っていました。

ただ、素晴らしいワインをつくるのには苦労すると笑っていました。

 リタのバスタルドは絶対に飲んでもらいたい! 数カ所の畑を見ましたが本当に良く耕された畑でリタの葡萄つくりの大切さをしみじみと感じました。 

そしてホテルにチェック・イン。ホテルはリタが予約してくれた"ESTALAGEM de PENEDONO"、こぢんまりしたホテルですがとても素敵なホテルでした。 夜はスペインではなかなかない、8:30からの食事・笑。再度、リタの美味しいワインを堪能しました。 つくり手の情熱を感じるワインが私は大好きなのですが、リタ・フェレイラのワインもまさにそんなワインだと思っています。念願のリタに逢え、素晴らしい一日となりました。


DSC00267.JPG


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かしょう

はるさん、こんにちは♪

ご無沙汰しています。

リタさんに会われたのですね。
うらやましい~
バスタルド・・飲めば飲むほどに、不思議なワインです。
白ワイン・・・早く飲みたいです。
ポルトガル、行ってみたくなりました。
by かしょう (2010-06-11 13:59) 

はるひこ

こちらこそ、ご無沙汰しております。
はい、二日間みっちりお付き合いいただきました。
いや~、あんなワインをつくるのだから期待していましたが
期待以上の子でしたねぇ。
素晴らしいです。
はい、ぜひお出かけください。
リタにも話しますので。
by はるひこ (2010-06-11 17:26) 

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