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2010年5/18-6/6 スペイン&ポルトガル旅行(5/21 パート2) [出来事]

2010/05/21 パート2

00000001.jpgなんとパコ・イ・ロラのボデガス・ロサリア・デ・カストロまでリアス・バイシャスの重鎮ヘラルド・メンデス氏が愛車のボルボでわざわざ迎えに来てくれました。昨年、フェナビン2009で初めてお会いしたとき(写真)の日に焼けた笑顔がそのままでした。畑に本当によくでているんだろうなぁとすぐにわかります。

『2005年6月、ボルドーのヴィネクスポ会場でミッシェル・ベタンヌが選んだ「スペインのグラン・ヴァン」の試飲会があった。スペイン全土から20余りのボデガが選ばれて試飲に供された。そこで凄いアルバリーリョに出くわした。それがヘラルド・メンデスの造る「ド・フェレイロ」だった』なんて日本の酒類業界向け専門誌WANDSでも紹介されていましたがヘラルド・メンデスさんはリアス・バイシャスを代表する生産者であり、この地区のまさに重鎮であります。

P1130214.JPGこのボデガス・ヘラルド・メンデスのワインが日本に輸入されていなかったことは本当に驚きです。そしてこのリアス・バイシャスの逸品といわれるワインたちをワイナリー和泉屋が扱えるという喜び、本当に嬉しく思っています。
ボデガス・ロサリア・デ・カストロのスタッフとお別れをし、ボデガス・ヘラルド・メンデスに向け出発。『素敵な車ですね』と話しかけると『銀行の車だよ』と笑っていました。まずは昼食に行こうと言うことになり、レストランに向かいました。到着したレストランは "DON CAMILO" ヘラルドさんが大好きな魚介料理のレストランとのこと。

00000001.jpgさすが店内にはド・フェレイロがたくさんありました。最初に出た生牡蠣、美味しかったぁ~、とろけちゃいました。ド・フェレイロに最高に会いました。その後、亀の手、海老、海老などなど魚介料理を満悦しました。星付きのレストランよりこういう地元の美味しいお店の方が私は好きなのです。

私はあまり変わったものは食べないのですが、亀の手ももちろん初トライ。ヘラルドさんから食べ方を教わり、食べたのですがなかなかの美味で20個ぐらい食べちゃいました。


この時、ド・フェレイロとスペシャルキュヴェのド・フェレイロ・セパス・ベリャスの複数ヴィンテージを飲んだのですが、ヘラルドさんを前になんか最高の贅沢をしているなーとつくづく感じました。本当に神に感謝です・笑。
食事も終わり恒例のオルホ(グラッパ)を飲みました。きくぅ~。


00000001.gif昼食も終わり、葡萄畑を見に行こうとボルボに乗り、山に向かって走り出しました。ボデガス・ヘラルド・メンデスはD.O.リアス・バイシャスのサブゾーンの中心地バル・ド・サルネスにあります。少し内陸に入ったメアーニョ村に拠を構えます。この地域は肥沃でなかったため、野菜などを栽培することができず葡萄栽培が唯一可能だったと話してくれました。ヘラルド家も例外ではなく祖父の代から葡萄栽培をしており、1973年からそれまで自家用にワインをつくってきた環境を変え、ワイナリーを設立し現在に至りました。
ド・フェレイロは1986年、リアス・バイシャスが原産地呼称獲得した年につけた名前です。
ボデガス・ヘラルド・メンデスの畑はガリシアで昔から採用されてきた小農制度(minifundismo) により、10haの畑が100以上に細分化されています。いろいろな畑を見て回ったのですがなんと言ってもボデガ前にある超古樹のアルバリーリョには驚きました。

なんと樹齢が300年ぐらいと言いますからただただ驚きです。事前にそういう樹があることは知っていましたが実際見た樹はイメージとはだいぶ異なった葡萄樹でした。

P1130253.JPG3代に渡って培われた知識、近代技術、伝統への深い尊重、ガリシアの自然を愛する心これら全てがこのワイナリーには生きづいています。一本一本の古樹は、その成長の仕方が異なり、地中から伸びる幹はいく様にもねじれていく。それぞれの樹の状態を見ながら、樹勢と収量のバランスを検討する。伝統的なガリシアの棚作り式のブドウ栽培、それぞれの樹の状態を見極めて適切なキャノピー・マネージメントを講じることも必要だとヘラルドさんは話してくれました。

そして「私は畑の人間ですから。暇さえあれば畑に出て、ブドウ樹をチェックしています。鶏と戯れるのも楽しみの一つですよ。」なんて言った笑顔がとても素敵でした。


でも樹齢300年のアルバリーリョ、めちゃめちゃ凄いでしょ。


その後ボデガを見学させてもらい素敵なテイスティングルームでテイスティングをしました。昼食時にかなりのワインを飲んだのでここでは次ヴィンテージのワインとアルバリーリョの古酒を飲みました。ボデガス・ロサリア・デ・カストロでもその話題になったのですが熟成するリアス・バイシャスのワインをつくりたいとヘラルドさんも言っていました。水っぽいシャバシャバしたワインもたくさんあるが、本来のアルバリーリョは熟成する可能性を十分持っていて現にここにある古酒もしっかり熟成し美味しくなってる言っていました。

P1130278.JPGラベルがボロボロになりはっきりしたヴィンテージはわからなかったのですが1990年代前半のワインも最高に美味しかったです。きちっと造られているものは違うなぁと実感しました。

一昨年、スペインワインのセミナーの講師をさせられたとき、参加者の方から『ワインスクールでアルバリーリョは軽く若飲みのワインと習った』と言っていました。本当に悲しいことです。その先生はちゃんとしたアルバリーリョをきっと飲んだことがないのでしょうね。リアス・バイシャスのワインに関しては生き字引のようなヘラルドさん、お話しをしているとあまりに楽しく、予定の時間をだいぶ過ぎてしまいました。改めてこんな素晴らしいワインを扱えるという喜び、本当にありがたく思いました。

ホテルまでヘラルドさんに送ってもらうというまさに贅沢な時間を過ごしました。

ヘラルド・メンデスさんに 感謝。


ホテルに到着、ヘラルドさんとお別れをし、すぐに中庭へ。ラウル・ボーイズのメンバーであるボデガス・フォルハス・デル・サルネスのロドリゴ・メンデス・アロサがディナーの迎えに来てくれていました。ボデガス・フォルハス・デル・サルネスはラウル・ペレスがあの『スケッチ』をつくるボデガで、ガリシアの黒葡萄からつくる3つのワインもスペインの醸造家やソムリエに非常に人気があります。

僕はロドリゴが大好きなのです・笑。


ロドリゴは『ハルヒコ、今日はガリシアで一番美味しいレストランを予約しておいた』と嬉しそうに言ってくれました。一緒に食事をするキンタ・ド・ドラドのマルシアル・ドラドもホテルにつき、レストランへ。

途中、ボデガにより今晩飲むワインをトランクに、そしてそのあとロドリゴの家により家のセラールームで『ハルヒコ、飲みたいものを持っていこう』と。ラウル・ペレスのクラウディーナを私は選ぶと、ロドリゴはルフレーブのシュヴァリエ・モンラッシェをとり、ハルヒコと飲みたかったからとっておいたと嬉しい言葉をかけてくれました。
ロドリゴって本当に良い奴なんです。

00000001.jpg奥様のアリも一緒にレストランへ。 "d'Berto"という魚介の専門店で有名プロサッカー選手なども来店するという素晴らしい店だそうです。スタートはマルシアルの超マニアックなシェリーのような味わいのワイン。ブラインドでやったのですが誰もあたりませんでした・笑。料理も美味しく次からへと出てくる素晴らしいワインたち。それはそれは贅沢な飲み方をしてしまいました。ルフレーブのシュヴァリエ・モンラッシェも流石の味わい、でも値段を考えるとそう簡単には飲めませんからね。お料理も最高で最後はこんなでかい魚を食べました。

マグナム1本を含め全部で14本のワインを7人で飲みました。途中から店のオーナーも合流し、本当に楽しい時間を過ごしました。ロドリゴ、マルシアル、本当にありがとね。
その後、ロドリゴとマルシアルにホテルまで送ってもらい就寝。


いや~、楽しい一日だったぁ。
明日はロドリゴのボデガと再度ポルトガルのマルシアルのボデガを見に行きます。

 

 00000001.jpg

ブルーのTシャツがロドリゴ、黒のTシャツがマルシアル、心から楽しい時間だったぁ



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