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2011年5月7日 スペイン旅行 [スペイン]

ホテルにボデガス・ヒメネス・ランディのダニエル・ゴメス・ヒメネス・ランディが迎えに来てくれ早速畑の見学へ。ボデガス・ヒメネス・ランディのガルナッチャの多くはエル・レアル・サン・ビセンテ村の標高1,000mの高台にある10区画の畑があり、ジ・エンド、カントス・デル・ディアブロ、アタウルフォス、プレシデンテ、クルセ、イスマエルその他4区画の畑となります。

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まず最初に行ったのが高所に広がる東向き斜面の畑、プレシデンテ。この10カ所の畑は基本的に花崗岩質土壌がベースとなっています。このプレシデンテ畑は樹齢の高いガルナッチャが植えられエレガントな味わいのワインとなります。

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※葡萄畑の説明をしてくれるダニエル

プレシデンテ畑から道1本隔てた畑がクルセ畑、気持ち標高が低く花崗岩質土壌の上に粘土質の土壌が被さる。ここの畑からは力強さのあるワインとなります。そして西方向に100Mほど行ったところにあるイスマエル畑、西向き斜面で果実味の豊富なワインができあがります。

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※クルセ畑

ボデガス・ヒメネス・ランディのフラッグシップであるピエラゴはこのエリアにあるジ・エンド、カントス・デル・ディアブロ、アタウルフォスの3つの畑を除く7つの畑から収穫されるガルナッチャで2007年ヴィンテージまで造られていましたが2008年からはプレシデンテ、クルセ、イスマエルの3つキャラクターの異なる畑のブレンドと変わりました。そしてここの4つの残る畑のガルナッチャはソトロンデロに使用されるようになりました。


そして、さらに標高の高いところに車で上がり、車1台がやっと通れる細い荒れた道を数分走ったところにあるジ・エンド(エル・フィン・デル・ムンド)畑。

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この畑だけがダニエル・ゴメス・ヒメネス・ランディが名付けた畑だそうです。まさにここでの作業は大変で『この世の果て』と名付けたそうです。この細い道、以前は車も通れない道で収穫した葡萄も手で運んでいたそうです。本当に大変だったと思います。

最後に見に行ったのがアタウルフォスの畑。

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土壌の説明をするダニエル。

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去年の訪問時に行ったセブレロス村のエル・レベントン畑同様にどの畑も本当に素晴らしい畑で全ての畑が盛りに囲まれる理想的な畑となっており、現在はビオディナミ農法で葡萄はつくられています。

こういう畑を見てしまうともうそれだけで美味しいワインになるのだろうなと自然に思ってしまいます。

ダニエルは他のボデガで修行したことは一度もないそうです。『なぜ、こんなに大変な作業を伴う畑で葡萄づくりを行うのか』と聞いたところ、『経験はなかったが標高の高い、高樹齢のガルナッチャならば良いワインができると言うことは理解していた。あとはやっぱり素晴らしいワインを造らなければという使命感からやっている』と言っていました。

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若いのにダニエルって凄いなぁと本当に思いました。

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余分な葉をとるダニエル。ワイン造りには本当に全力を出しながら行っている姿を見るとまだ若いけど心から尊敬しちゃいます。

見てください、この立派なガルナッチャを!

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ボデガス・ヒメネス・ランディの素晴らしい畑を実感し、その後、ボデガへ。

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看板など全くなく、本当に小さなボデガですが、ここからスペインを代表するワインが生まれるのです。初っぱなは驚くべき白ワイン、これにはちょっと吃驚です。

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そして畑ごとにその葡萄のベストな大きさの樽で熟成される2010年ヴィンテージのガルナッチャをテイスティング。

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各畑の個性がしっかりと感じられる素晴らしいワインたちでした。ボデガス・ヒメネス・ランディのワインたち、ザ・ワイン・アドヴォケイトやベニンガイドで最高の評価を得ることはワインを飲めばすぐに理解できます。

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このプレシデンテ畑バレルBはたくさん試飲した中でも特に素晴らしいできのワインでした。ダニエル・ゴメスが目指すワインはバランスのとれた、優美さ、繊細さ、ミネラル感、深み、爽やかさのあるワイン。世界No.1のガルナッチャを目指します。

90周年の記念ワインとしてこの素晴らしいワインを譲ってもらいました、うれしい~。
そして2010年ヴィンテージの中でダニエルが『過去自分がつくったワインの中で間違えなくNo.1だと思う』とコメントしたアタウルフォスも驚きの美味しさでした。

毎年、毎年、ダニエルのワインはどんどん美味しくなっている気がします。


テイスティング終了後、ダニエルお手製のパエリアで昼食。ははは、なんて贅沢な昼食なのでしょうか。

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昼食後庭で今後のヒメネス・ランディのワインの割当数の相談。震災等で売るのが大変なら何でも言ってくれ、買いたいというインポーターはたくさんあるから心配ないとダニエル。
ほんとうに優しいのです。
でも、もちろん答えは『割り当て分は全部購入』でーす。

トレドを見下ろすパラドールまでダニエルにおくってもらいまたの再会を誓いお別れを。次、会うときは東京かな。

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この夜はトレドの夜景を見ながらワインではなくビールを!
ワインバー・エスペルトでも人気のクルス・カンポ社の初めて見たグラン・レセルバを飲みました。美味しいぃ~~~。

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ボデガス・ヒメネス・ランディの素晴らしさをさらに実感した一日でした。


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