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待ちに待ったワインの到着! エンペラトリス [スペイン]

Bodegas la Emperatriz
ボデガス ラ エンペラトリス


写真
左上:エンペラトリス社屋 
中上:エルナイス兄弟 ピンクのシャツがオーナーのエドゥナルド・エルナイス
右上:豊富な新樽。横がフレンチオーク、上下がアメリカンオークなどという樽でもテストでつくっています。
左下:畑はこんな小石が敷き詰められた土壌
中下:清掃が行き届いたカーヴ内
右下:テイスティングで飲んだワイン(2007/6) 
      

 
2006年4月に初めて訪問したボデガス・ラ・エンペラトリス。
リオハ・クリアンサ、リオハ・レゼルバはとても美味しいワインだったが、なぜか買いたいという気持ちが大きくはならなかった。オーナーの若きエドゥナルド・エルナイスもとても真面目で、一生懸命ワイン造りに打ち込んでいる姿勢はとても素敵に見えたのだが・・・。充分合格点であるのでリオハ・クリアンサは購入し、飲んでいただいた皆様にも充分楽しんでもらえたと私は思っています。

そして2007年3月に東京で会い、そのワインがより素晴らしくなったことを感じた。そんなこともありもう一度、6月にスペインに行き、訪ね、そのワインの味わいの変化にとても驚いた。

2007年6月、再度ボデガに訪問。まずは畑を見学し、弟のヴィクターから改良点などを聞き、仕立てなどを見学。その後、醸造設備を見て、エドゥナルドが合流し、バレル・テイスティング。

資金力があるので新樽も豊富。まわりがフレンチオークで上下がアメリカンオークの樽や、スチールの枠にオークの板をはめ込む特殊なタンクなど美味しいワインをつくるために非常に熱心に取り組んでいる生産者です。

そして、新しくリリースされるワインのテイスティングを。

白ワインからはじまり、ロゼ、赤を飲みましたが全体的に昨年を完全に上回る美味しさになってました。ここに来るまで、数カ所のボデガを2年連続で回りましたが、その美味しさの進化はこのエンペラトリスが1番だと感じました。

クリアンサ、コストパフォーマンス最高です。

サラミやチーズとともにぜひお楽しみください。
すぐにリオハ・クリアンサ、リオハ・レゼルバは購入を決め、上級キュヴェの二つのワインを飲みました。

2006年に非常に薦められた最上のワイン、テルーニョ2004、凝縮感があり果実味もしっかりしていてバランスもとても良く、素晴らしいワインと思ったのだが、最終のオーダーにはこのワインそのリストには入らなかった。なぜかはわからないけど心が動かなかった。

 

若きテンプラニーリョを素晴らしいワインを造るために自分たちが考えられる全てを集中し、つくりあげたというテルーニョ。昨年のワインを思い出しながらテイスティング。グラスに注がれ、約5分、開きだしたテルーニョはそれはそれは素晴らしいワインに進化を遂げていました。凝縮感、果実味、そしてそのバランスの良さ、全ての面で2004年を上回り、そこには『美味しい』という感動さえも新たに加わっていました。

1年でこれだけワインを美味しく進化させたエドゥナルド・エルナイスに心の中で大拍手をしてしまいました。『ヤッター! エドゥナルド、凄い!!』とも心の中で叫びました。このワインだったら何一つ文句ありません、エドゥナルドのがんばりが嬉しくてたまりませんでした。

 

そして新たにつくられたガルナッチャ・セパス・ビエハス。
こちらは樹齢の古いガルナッチャの樹の葡萄で作られるワイン。ガルナッチャの最高のビンテージにのみ作られると言う逸品。こちらのワインも素晴らしかった。ガルナッチャ独特の甘みや液体の凝縮感、グラスに注がれ数分してからのさらなる美味しさへの変化。こちらのワインも造りの発想こそ違いますが、エンペラトリスの実力の高さを充分教えてくれました。

 

今回の訪問はボデガス・ラ・エンペラトリスの新たなる実力を充分感じさせてもらった訪問でした。1年でこんなにも進歩するなんて本当に驚きました。このまま進んでゆけば、リオハを代表する生産者になることは間違いないですね・・・・・。

待ちに待ったワインたちが入荷してきましたぁ~!

●フィンカ・ラ・エンペラトリス・クリアンサ2004 ラ・エンペラトリス

●テルーニョ2005 ラ・エンペラトリス

●ガルナッチャ・セパス・ビエハス


リオハは、最もよく知られたスペインワインの生産地です。 全体で5万5000ヘクタールにもなり、リオハ アルタ(Rioja Alta)、リオハ アラベサ(Rioja Alavesa)、リオハ バハ (Rioja Baja)の3つのサブゾーンに分けられます。

広大な地域であるが故、気候も多様で、南部のリオハ バハは暖かい準地中海性気候、北部のリオハ アルタは大陸性気候である ため、それぞれワインのスタイルや品質に異なる影響を与えています。例えば、この地域の2大葡萄品種であるテンプラニーリョとガルナッチャのうち、テンプラニーリョはリオハ アルタでより成功しており、ガルナ チャはリオハ バハでより広く植えられています。

標高およそ600メートルのリオハ アルタの最も高い地域に、ナポレオン3世の皇后でありフランスの王妃であるモンティジョ デ マリアユージニア(Maria Eugenia de Montijo)によって所有 され「ラ エンペラトリス(La Emperatriz)」と呼ばれている土地があります。

この土地はおよそ101ヘクタールにもなり、単一ではリオハアルタで最も大きい葡萄園です。 19世紀の文書には、この土地は岩石質で 穀類や他の作物の植え付けができない土壌であるため、昔から葡萄の樹が栽培されていたと記録されています。

ボデガス ラ エンペラトリス(Bodegas la Emperatriz) ワイナリーは、全体で150ヘクタールの葡萄園を所有しておりますが、そのうち、土地の広さ、葡萄の樹の樹齢、生産される葡萄の品質において、「ラ・エンペラトリス」の土地が突出して優れています。101ヘクタールのおよそ4分の3は、主幹だけを支える「Bush Vine」という伝統的な手法で栽培された、樹齢およそ 45年の葡萄の樹です。

しかしながら、ワイナリーでは、4分の3の葡萄だけが完璧な品質であることに満足せず、どのような場合に若い葡萄の樹から同様の品質の葡萄を生産できるかを、一連の試験栽培によって確かめています。これらの試験栽培では、概ね植物の活力を押さえることで、粗めで小さい葡萄の房を少量生産させることを狙っています。

冷気が定着しない開放的な地形であるため、この標高にもかかわらず霜が少ないことは、この地域の葡萄園全体によい影響を与えています。また、表土に含まれる岩石や小石は、地表から水分を排出することを助け、多湿を避けながら、しかも1年で最も暑い季節のための水分を地中深くに蓄えることを可能にしています。さらに、これらの岩石は、日中の熱を貯え夜間に放出する、温度調整の役割も務めています。

 

ワイナリーは200万リットル生産できる設備として2000年に設立されました。収穫時、100万キログラムの葡萄を処理することが可能です。葡萄園からワイナリーまでの時間をできる限り短縮するため、「ラ・エンペラトリス」葡萄園の中心にあります。ワイナリーの背景にある哲学は、純粋に葡萄の果実の品質を最大限に引き出して、地域の伝統を尊重しながらこの特別な葡萄園の個性を表現することです。

ワイナリーでは、先端技術を導入して、発酵から熟成までのワイン作りのプロセスを制御しています。ワインは個別に温度管理されたステンレスのタンクで発酵させ、1500個のオーク樽を収容可能なセラーで熟成させます。熟成には、フレンチオーク、アメリカンオーク、またはその2つを混合した樽が使用されます。どの種類のオークが最も自分たちのスタイルのワインに合うかを見つけるため、また新たな複雑さを加える目的で、毎年新しい種類のオークを試しています。樽は異なる方法と加減でトーストし、ワインを入れておける期間を変えています。また、樽は5年間使用してから交換しています。


※ 醸造所の最上階から見た畑の様子。 

 


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